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2006年12月 5日 (火)

英国で核放棄議論

【英国内には放棄論も強い】
【核保有ではなく、核放棄が英国の政治的威信を高める
だれか英国の「爪の垢」を日本政府と自民党へ送ってもらえませんか。
記事は日経の社説だが他紙では記事にすらなっていない。教育基本法与党案反対活動などの扱いも小さい。政府・与党の政策に異論を唱え、読者が議論する材料を提供するのが、報道の役目だ。御用報道機関はいらない。株主・広告主などの利害関係者に媚びていないか、今一度振り返ってほしい。
ところで高校の「情報科」で新聞やテレビは扱っているのだろうか。ご存じの方、教えてください。

関連記事を読売で見つけた。ただし【英メディアによると】【英政府は、北朝鮮の核実験やイランの核開発疑惑を背景に、核拡散をめぐる情勢が不透明となっていることを指摘、英国が必要最低限の核抑止力を維持する必要があると主張する】とあり、情報源と内容の偏りに注意が必要。
 詳しくは「続き」をご覧下さい。

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20061203MS3M0300303122006.html
社説2 英国の威信高める核放棄(12/4)
 英国で核をめぐる議論が起こっている。北朝鮮の核実験に触発されて核武装を視野に入れた議論が起こった日本とはやや違い、核保有継続の是非をめぐる議論である。ブレア政権が核放棄を決断する可能性は低いが、英国内には放棄論も強い。
 英国の核は軍事的よりも政治的意味が大きいとされる。英国がその放棄を決断すれば、タガが緩んでいる核拡散防止条約(NPT)体制の立て直しにも少なからざる影響を与える。NPTによって核保有の特権を認められた国が初めて自主的に核を放棄する例になるからだ。
 NPTが核保有国と認めるのは、米国、ロシア、英国、フランス、中国の5カ国。英国は弾道ミサイル搭載原子力潜水艦を4隻保有し、トライデントD―5型を1隻あたり最高48発搭載しているとされる。
 英国で起こっているのは、トライデントの後継をめぐる議論である。更新コストが日本円で5兆5000億円かかるとされ、核放棄論が堅持を上回る世論調査結果もある。
 核戦略専門家の間には、英国独自の核は軍事的には無意味とする説がある。冷戦時代の米ソは核抑止による恐怖の均衡で安定を保った。ロシアはソ連の後継国家である。中国は独自の立場から核を保有した。独自の核抑止力を安全保障の要に据えるフランスは北大西洋条約機構(NATO)の軍事機構の外にいる。
 英国は、フランスとは違い、NATOのもとで米国の同盟国であり、米国の核の傘に依存できる立場にありながら独自の核を持つ。フランスがソ連、ロシアと陸続きであり、中東とも近いのに比べ、英国は欧州大陸とは海を隔てている地理的条件の違いもある。
 NPT未加盟国であるインド、パキスタンは1998年に核実験を実施した。NPT脱退を宣言したが認められていない北朝鮮の核実験、さらにイランの核開発の動きも世界を不安に陥れる。NPT未加盟国であるイスラエルの核保有も公然と語られる。NPT体制の危機を見せつける現象が相次ぐ。
 いま英国が核を放棄すれば、この流れを食い止める幾分かの効果を持つ。核保有ではなく、核放棄が英国の政治的威信を高める。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061204it14.htm?from=top
英核兵器システム、次世代型へ…26年ぶりに更新
 【ロンドン=森千春】英メディアによると、ブレア首相は4日午後(日本時間5日未明)、下院で、同国の核戦力に関する声明を出し、潜水艦と弾道ミサイルを用いた現行の核兵器システムが、2020年代半ばに寿命を迎えるのに伴い、次世代システムに更新する方針を明らかにする。
 英国が冷戦後の世界でも、独自核戦力を長期維持する方向を打ち出すものになる。英国が核兵器システムの更新を決定するのは、冷戦期の1980年以来26年ぶり。
 英国は、自国製の核弾頭約200個を保有。英国製バンガード級原子力潜水艦4隻に米国製の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「トライデント」(射程約1万2000キロ)を搭載して、核兵器システムを構成している。英メディアによると、ブレア首相は、2020年代に老朽化する潜水艦4隻を次世代潜水艦3隻に更新する意向。隻数を減らすのは、核抑止力を維持しつつ核軍縮に努力している姿勢を示すためで、4日付の英紙ガーディアンは、首相が、核弾頭の20%削減もあわせて提案すると報じた。
 現行の核兵器システムは、サッチャー保守党政権下の1980年に導入が決まり、94年に配備された。97年に発足したブレア政権は、核弾頭数を約300から約200にまで削減した。
 英政府は、北朝鮮の核実験やイランの核開発疑惑を背景に、核拡散をめぐる情勢が不透明となっていることを指摘、英国が必要最低限の核抑止力を維持する必要があると主張する。
(2006年12月4日23時15分  読売新聞)

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コメント

はじめまして。Zarathustra(ツァラトゥストラ)と申します。

世界的に、(核)軍縮の方向に進んでほしいものですね。
テーマ的に近かったので思わずTBさせていただきました。
今後ともよろしく。

投稿: Zarathustra | 2006年12月 5日 (火) 03時07分

Zarathustra(ツァラトゥストラ)さん、こちらこそよろしくお願いします。
核も地雷も散弾型爆弾も薬物兵器も戦闘機もその他も、人に危害を加える目的で開発されたものは縮小の方向に進むように努力したいと考えています。
核については代替エネルギーを早く商業ベースに乗せて平和目的での利用も縮小する方向が望ましいと考えます。
「地下資源依存型社会からの脱却」が目標です。
ところで最近ドイツ語はrを舌を巻かずに発音する傾向があると聞いたのですが、ご存じでしたら教えてください。

投稿: 寸胴 | 2006年12月 7日 (木) 23時58分

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» 外交、軍事、財政こそ三位一体である! [ツァラトゥストラはこう言っている?]
久しぶりに良い記事載せたな。asahi.com 「日本は核の倫理を語る責任」 IAEA事務局長 2006年12月03日21時56分  来日中の国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は3日、北朝鮮の核実験によって持ち上がっている日本国内での核保有論議の容認論に関して、「日本は唯一の被爆国であり、広島や長崎に大変な被害を受けた。日本は核の倫理を語る責任がある。これは本当の意味の政治の問題だ」と語った。一方、「日本政府からは非核政策を堅持すると聞いており、安心している」と述べた。京都大学(京... [続きを読む]

受信: 2006年12月 5日 (火) 03時02分

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