地方議会の声2件~岐阜、大阪~
【「代読、例外なく認めて」発声障害の岐阜県中津川市議が提訴】(共同)
【国旗掲揚:条例案を賛成多数で可決 大阪・河内長野市議会】(毎日) の2件を紹介しよう。
議会で発言するとき、発言者は原稿棒読みではなく口調、強弱、アクセント、身振り手振りなど持てる全ての方法を用いて発表するのが普通と考える。しかし岐阜県中津川市では発声障害者に「棒読み」を押しつけている。パソコンの音声変換装置が、発言者の意図を十分伝えられると考えているのだろうか。もしそうなら、今後、「議会は事前に準備できる質問はパソコンの音声変換装置で行」う、という条例でも作ったらどうか。勿論全員が、である。そして原稿をそのまま報道機関に提供すれば聞き間違いも無くなる。議員全員の机にディスプレイを内蔵すれば、聴覚障害のある人も議員になりやすくなる。是非検討してもらいたい。
2件目は何で「市」議会で「国」旗なのか。市議会には「市旗」がふさわしい。骨抜き地方自治「国威」跪く。呆れた話だ。議員・市民が国家権力を監視する権利と義務をないがしろにしている。即、廃案条例を制定すべきだ。
「続き」に記事掲載。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=KCH&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006120501000641
2006年(平成18年)12月 5日 「代読、例外なく認めて」 発声障害の市議が提訴
発声障害のある岐阜県中津川市の小池公夫市議(67)=共産党、2期目=が、議会で例外なく代読による発言を認めるよう求めた決議案が否決されたのは、表現の自由を保障した憲法に違反し、人権侵害で違法などとして、決議案に反対した市議27人のほか、議長と市に、慰謝料計1000万円を求める訴えを5日、岐阜地裁に起こした。
小池市議は同日、記者会見し「多数の力で発言を封じるのは障害者いじめだ」と主張した。
訴状などによると、小池市議は2002年、咽頭がんのため声帯を切除。議会は事前に準備できる質問はパソコンの音声変換装置で行い、それ以外は代読を認めたが、小池市議は例外なく代読による発言を認めるよう求めた。
共産党市議団は代読による発言をすべて認めるよう求める決議案を提出したが、今月1日、反対多数で否決された。
弁護団長の安藤友人弁護士は「どこの議会でも議員が発言しやすいように対応している。特定の発言方法を押しつけるのは極めて特異な例」と批判した。
市議会事務局は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20061205k0000e010093000c.html
国旗掲揚:条例案を賛成多数で可決 大阪・河内長野市議会
大阪府河内長野市議会(定数20)は4日、議場での日の丸掲揚を義務づける「国旗等掲揚条例案」を賛成多数で可決した。日の丸掲揚については、国旗国歌法の法解釈で強制力のないことを成立時に首相が明言している。強制力のある条例が可決されるのは異例で、内閣府では「聞いたことがない」としている。
条文は「議場に国旗を掲揚する」の1条で、施行は来年3月1日。罰則規定などはない。同市ではこれまで、議場に日の丸が掲揚されていなかったため、自民党会派(3人)が発議。採決では最大会派の共産党(6人)を除く賛成多数で原案通り可決された。
市によると、府内43自治体の場合、大阪市など17自治体で日の丸が議場掲揚されているが、いずれも会派間の申し合わせや慣例という。
内閣府では「法を超す効力を持つ条例となるが、法令上の問題はない」と説明している。【高橋一隆】
毎日新聞 2006年12月5日 15時15分
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