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2007年7月13日 (金)

「いじめはなかった」なぜ、すぐに思えるのか?

 とても悲しいことがあった。中学2年生の自殺とも思える状況での転落死だ。それも学校内で。
 この事故(事件)の夜、学校長が記者会見で次のように語った。
「友達付き合いで悩んでいたのは把握していた。いじめがあったとは思っていない」【朝日】

 この言葉を読んで、私の悲しみはさらに深くなった。
 なぜ、すぐに「いじめがあったとは思っていない」【朝日】と語れるのだろうか。もちろん、他の在校生や教職員そして学校長自身の事を思って、いや、かばっての発言という心情は理解できる。しかし、この一言で、仮に自殺と断定された時に、その背景や責任がすべて自殺した当人と家族にある、と、したい気持ちも見え隠れしている。

 いじめは『あった』『なかった』という単純な切り分けが出来るものでないことを、昨年来から多発している学校内外での自殺とその報道から学んでいないのだろうか。

 せめて、
『いじめの事実があったとは、把握していません。今後、在校生の将来に十分配慮した形で調査いたします。』
【記者Q】いつ頃までに調査するのですか?
【校長A】警察の捜査状況にもよりますが、概ね1ヶ月後には1次報告をさせていただきたいと考えています。
【記者Q】それでは遅すぎるのではないですか?
【校長A】非常にデリケートな問題ですので、ご理解いただきたく存じます。

 といった発言はできないのだろうか。この発言でも【責任逃れをしているだけではないのか!】というお叱りはあると思うが、いきなり『いじめはない!』と言い切って『いじめはないことを前提なので、自殺の背景については説明責任がありません』というよりも、誠意が感じられる。

 そして、自殺した生徒について、あらゆる情報を集めてほしい。その際、個々の情報がいじめに当たるかどうか、自殺に結びついたかどうか、という拙速な判断はしないこと。それがご遺族の方や、今、自殺が頭に浮かんでいる人への、誠意ある対応ではないだろうか。

亡くなられた中学生のご冥福をお祈りする。

続きに、上記引用した朝日新聞社の記事を載せます。

http://www.asahi.com/national/update/0712/OSK200707120143.html
中2女子が校舎3階から転落、死亡 滋賀・長浜市
2007年07月12日22時05分

 12日午後3時40分ごろ、滋賀県長浜市弓削町の市立びわ中学校で、2年生の女子生徒(13)が校舎脇で頭から血を流して倒れているのを男性教諭が見つけ、119番通報した。女子生徒は頭を強く打っており、約4時間後に死亡した。長浜署などによると、校舎3階の音楽室の窓が開いており、そこから転落したらしい。窓のそばに生徒のスリッパがそろえて置かれていたことなどから、自殺の可能性があるとみている。

 同校によると、当時は6時間目の授業中で、音楽室は使われていなかった。女子生徒は昨年9月ごろからほとんど登校しなくなったが、最近は週2回程度登校し、保健室で養護教諭やスクールカウンセラーと話をしたり勉強をしたりしていた。

 女子生徒はこの日午後2時ごろ、母親の車で登校。約1時間後に「校舎を見て回りたい」と養護教諭に申し出て、カウンセラーの許可を得て1人で行動していたという。

 同日夜、記者会見した岡島真澄校長は「友達付き合いで悩んでいたのは把握していた。いじめがあったとは思っていない」と話した。

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